今回はテクニカル分析について学んでみましょう。
テクニカル分析とは、過去の相場の推移を参考に、
統計学的な手法などを用いた分析方法です。
株や為替などの金融商品の
「売買タイミング」を決めるために使用する分析法ニャ
テクニカル分析では、将来の値動きを予測したり、
現在の価格が妥当か判断したりするなど、環境認識分析をしたり、
目的によって分析手法が異なります。
多分、はじめは何をどのように使えば良いのか全く分からないと思います。
ですので、比較的使われやすいものを簡単な説明とともに載せてみました。
使い方の説明も作ったので、最後にリンクを貼っておくニャ
テクニカル分析には大きく分けると、
トレンド系とオーシレーター系の2種類に分けられます。
【トレンド系】
・移動平均線
・一目均衡表
・ボリンジャーバンド
【オーシレーター系】
・MACD
・RSI
・ストキャスティックス
下記で説明致しますのでご覧くださいね。
聞いたことのあるものがあると思うニャ
それにTwitter等で見るチャートには、良く表示されているので、
読んでいくと、なるほど~。となると思います。
投資で利益をあげるには「安く買って高く売る」が鉄則ですし、
自身の投資スタイルによって、利用すべき分析手法も異なってきます。
では、そんなテクニカルの分析方法を見ていきましょう。
【テクニカル分析は過去の値動きから考える】
繰り返しになりますが、テクニカル分析とは現在の値動きや過去の値動きをもとに
相場の値動きを分析する方法で、
チャートの色々なパターンを把握して、今後の値動きを予測する分析手法です。
テクニカル分析は、現在の値動きと似たパターンが過去にあった場合に、
同様の動きをする可能性があると考えて、投資判断行うために作られてきました。
そもそも「値動き」とは、
「買いたい又は売りたいと思う投資家の心理を反映したもの」です。
時代が変化しても人間は似たような投資行動を取ることがあり、
投資家心理によって変動する値動きも
過去と似たような動きをするケースが少なくありません。
チャートの値動きは、
同じような動きを繰り返しているということになります。
これはとても大切な知識になるニャ!
そうだね、だから長くチャートを見ていると
同じような値動きをしている事が分かってくるのだと思います。
そうすると次の値動きも予想できるようになるニャ
そうなんです、この考え方がチャートを見る上での基本だと思います。
もちろん過去と違う値動きをすることもありますが、
テクニカル分析を使えば、
価格が上昇する確率が高いタイミングを見極めやすくなり、
利益を出せる確率を上げることができます。
【テクニカル分析で使う指標には2種類ある】
テクニカル分析で使う指標には
トレンド系とオシレーター系の2種類があります。
こちらはテクニカル指標での基本的な判断手順になります。
相場の流れや方向性を判断するために使うのがトレンド系テクニカル指標、
買われ過ぎや売られ過ぎを判断するために使うのがオシレーター系テクニカル指標です。
チャート上ではこんな感じに表示されます。
トレンド系はローソクと重なる感じで、
オーシレーター系はローソクの欄外になるニャ
トレンド系とオシレーター系と、いずれにもいくつかのテクニカル指標がありますので、
テクニカル分析を行う時にはどの指標を使うかを決めていきましょう。
テクニカル指標の種類になります。
参考にして下さいね。
これだけではなく、たぁくさんあるのニャ
【トレンド系テクニカル指標】
相場の流れや方向性を判断するトレンド系テクニカル指標は沢山あります。
そして、どれも実際に使われることが多いです。
その中でもポピュラーな
移動平均線・一目均衡表・ボリンジャーバンドの
3つを見ていきましょう。
このほかにもトレンド系テクニカル指標と呼ばれる指標が沢山ありますが、
どの指標を使うか迷った場合には、
まずはこの3つを試しに使ってみて、
自分が使いやすいものを見つけていって下さいね。
・移動平均線
移動平均線は、過去の一定期間の価格(終値)の平均値をつなぎ合わせた折れ線グラフで、
線が右肩上がりであれば上昇トレンド、右肩下がりであれば下降トレンドです。
25日移動平均線や75日移動平均線、100日移動平均線など、
価格の平均値を計算する際の日数に応じて、短期や長期の移動平均線があります。
基本では、2~3本の移動平均線を同時に表示させる事が多いですね。
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けることをゴールデンクロス、
逆に短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜けるのがデッドクロスです。
一般的にゴールデンクロスは買いサイン、デッドクロスは売りサインと見なされます。
移動平均線はとても有名なテクニカル指標です。
必ずと言っていいぐらいみんな知っているニャ
・一目均衡表(いちもくきんこうひょう)
一目均衡表は一目山人(ペンネーム)という人が私設の研究所を作り、延べ2000人の学生を導入して、
7年の歳月をかけて開発しました純国産のテクニカル分析です。
相場の帰趨は、一目瞭然、ひと目見てわかる、というところから名前がつけられました。
個人的に、純国産というところが好きです。
一目山人はなんと読むニャ??
いちもくせんにんと読みます。
一目均衡表を図にするとこんな感じです。
なんだかごちゃごちゃしている感じニャ~
この一つ一つに大切な意味があるんだよ。
一目均衡表は、相場が買い方と売り方の均衡が崩れたときに大きく動くことに着目して、
どちらが優勢なのかを均衡関係を一目でわかるようにしたテクニカル指標です。
一目均衡表はローソク足と基準線・転換線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパン
の5つの線で形成されます。
ローソク足と5つの線の見方にはいくつかの方法があり、
・「転換線が基準線より上」
・「ローソク足が雲より上」
・「遅行線がローソク足より上」
この3つの条件が揃った状態は、「三役好転」と呼ばれ強い買いシグナルです。
逆にすべての条件が逆になった場合は、「三役逆転」と呼ばれ、
強い売りシグナルと見なされます。
使用するには覚えることが多いのですが、使っている方は多いです。
それだけ信頼が出来るということニャね
詳しい使い方はこちらからどうぞ。
・ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは
移動平均線とその上下に値動きを表す線(標準偏差からなる線)を加えたもので、
価格の大半がこの帯(バンド、線と線で囲まれたエリア)の中に収まる
という統計学的な視点に立って分析するテクニカル指標です。
統計学上は、価格が±2σの範囲内に収まる確率は約95.4%、
±1σの範囲内に収まる確率は約68.3%で、価格がその範囲内で動く確率が高い
と予測して投資判断を行います。
ほとんど±2σの範囲内に収まるということですね。
これはポロンのチャート画面で良く見るニャ
ボリンジャーバンドはとても好きで、良く使っております。
【オシレーター系テクニカル指標】
買われ過ぎや売られ過ぎを判断するオシレーター系テクニカル指標にも沢山あります。
その中でも実際に使われることが多いのが
MACD・RSI・ストキャスティックスの3つですの見ていきましょう。
オシレーター系指標に分類される指標はほかにも沢山ありますが、どの指標を使うか迷った場合には、
まずはこの3つを試しに使ってみてから、
自分が使いやすい指標を探すと良いと思います。
・MACD
MACDは移動平均線を応用したテクニカル指標で、MACDラインとシグナルラインの2本の線を使って
相場を分析する手法です。
もみあい相場よりもトレンド発生時に使いやすい指標で、2本の線の交錯を売買タイミング
として捉えます。
一般的にMACDラインがMACDシグナルを下から上へ抜けるのが買いサイン、
上から下へ抜けるのが売りサインです。
2本の線のみで表されるためシンプルで使いやすく、
売買のタイミングをつかみやすいテクニカル指標と言えると思います。
MACDも結構好きで、初めの頃から良く使っておりました。
・RSI
RSIとは買われ過ぎや売られ過ぎを判断するための指標で、
一般的に70~80%を超えると買われ過ぎ、20~30%を下回ると売られ過ぎと判断します。
過去の一定期間の上げ幅の合計を、その期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計を
足した数字で割って100を掛けるとRSIを求めることができ、
1本の線で表されるためシンプルでわかりやすいテクニカル指標です。
RSIも使いました、確かにシンプルで分かりやすいです。
・ストキャスティックス
ストキャスティックスはRSIと同じく、
買われ過ぎや売られ過ぎを判断するための指標で、一般的に70~80%を超えると買われ過ぎ、
20~30%を下回ると売られ過ぎと判断します。
ストキャスティックスには2種類あり、
短期投資に向いているのがファストストキャスティックス、
中長期投資に向いているのがスローストキャスティックスです。
チャートと組み合わせて見ると、
ストキャスティクスも分かりやすい指標だと思います。
【テクニカル分析3つのメリット】
テクニカル分析の主なメリットを挙げると次の3つです。
1.株価チャートは視覚的で分かりやすく分析しやすい
2.経済や財務諸表の知識がなくても分析できる
3.プロと個人投資家で情報量の差が無い
チャートを使うテクニカル分析は視覚的で分かりやすいため分析がしやすく、
ファンダメンタルズ分析で使うような経済や、財務諸表に関する知識がなくても分析ができます。
では、テクニカル分析のメリットを詳しく解説してみますね。
1.チャートが視覚的で分かりやすく分析しやすい
テクニカル分析のメリットの1つ目は、
チャートを使うため視覚的で分かりやすく分析がしやすいことです。
チャート上に表示できるテクニカル指標は、
FX証券会社が提供するツールごとに若干異なりはしますが、
移動平均線をはじめとしたメジャーなテクニカル指標を
チャート上に表示すれば、視覚的に分析ができます。
また、自分がよく使うテクニカル指標を常にチャート上に表示しておくと、
それだけでも値動きの分析や環境認識がやりやすくなります。
一目瞭然と言われるぐらい、値動きを捕らえやすいと思います。
2.経済や財務諸表の知識がなくても分析できる
テクニカル分析のメリットの2つ目は、経済や財務諸表の知識がなくても分析できることです。
ファンダメンタルズ分析の場合は、経済に関する統計データや企業の財務諸表を読み解くために
各指標の意味や見方を勉強する必要がありますが、
テクニカル分析ではそのような知識は基本的に必要ありません。
テクニカル分析はチャートだけで分析ができるために、
ファンダメンタルズ分析に比べると手軽な手法であると言えます。
ファンダメンタルズ分析をぜずに、
テクニカルだけでFX投資をしている方も沢山います。
ただし、指標発表などはしっかりチェックが必要ニャ
3.プロと個人投資家で情報量の差が無い
テクニカル分析のメリットの3つ目は、
プロと個人投資家で情報量の差が無いことです。
情報の差が無いということは、個人投資家でも機関投資家をはじめとした
プロの投資家と同じ土俵で勝負ができることです。
普通に考えるとスポーツなどで、プロの土俵に素人は上がれません。
これはがFXの怖いところであり、凄いところでもあると思います。
この土俵に乗ったら、プロと同じ感覚でないと
勝てないと言う事にもなるニャ!
そうだね、FXでは素人も既にプロなのです。
素人がプロの土俵で勝てる訳が無いのニャ!汗
そうなんだよ!
姫くん、FXの難しさがやっと分かってきたね。
機関投資家とは銀行や生命保険会社など、巨額の資金を使って、
相場での売買を行う大口投資家を指します。
さまざまな情報網を持つ機関投資家は、
企業の経営や財務に関する情報を手に入れるスピードが早いです。
情報量もスピードも圧倒的に素人とは違います。
特に、ファンダメンタルズ分析では差が出やすく、情報量や情報を手にするまでの速度が違うため、
個人投資家がどうしても不利になりがちです。
しかし、テクニカル分析の場合は同じチャートを使って、同じテクニカル分析をするために、
プロでも個人投資家でも、チャートを見るタイミングや内容は基本的に変わりません。
ファンダメンタルズ分析と違って、プロと情報量の差が無いことが
テクニカル分析の大きなメリットです。
【テクニカル分析3つのデメリット】
テクニカル分析の主なデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
1.株価の急落など突発的な事象に対応できない
2.複数の指標で違うシグナルが出る場合がある
3.分析結果が常に正しいとは限らない
テクニカル分析をうまく活用すれば利益を出せる確率を上げられますが、
すべての取引で利益を出せるようになるわけではありません。
テクニカル分析を行っても常に正しいとは限らず、
分析結果を踏まえた予想とは違う方向に価格が動くこともあるため注意が必要です。
相場に優位性はありますが、絶対はありません。
1.価格の急落など突発的な事象に対応できない
テクニカル分析のデメリットの1つ目は、
過去の価格の値動きをもとに判断する分析手法のため、
過去には見られなかった突発的な事象が起きると対応できないことです。
例えば、戦争や大地震のような国での大きな事件等に関するニュースが流れると、
価格が急落する場合があります。
テクニカル分析を行った結果、通常であれば価格が下げ止まって
反転上昇する確率が高いと思われるポイントがあっても、
国の大きな事件等に影響を受けた価格暴落の場合は、
反転せずに突き抜けて下落し続けるケースも珍しくありません。
また、重要な指標発表時なども同じ現象になりやすいです。
そのためテクニカル分析を行って売買のタイミングを決める際には、
経済や企業に関するニュースをチェックして、
テクニカル分析が機能しなくなるような
突発的な出来事が起きていないか確認することが大切です。
2.複数の指標で違うシグナルが出る場合がある
テクニカル分析のデメリットの2つ目は、
さまざまな指標があるために、指標によって違う分析結果が出るケースがあり、
判断に迷う場合があることです。
同じタイミングで分析を行っても違うシグナルが出てしまい、
あるテクニカル指標では買い判断、別のテクニカル指標では逆に売り判断となる場合があります。
どうしたら防げるニャ?
これは、相場の経験を積んでいくしか解決方法は無いと思います。
また、ケースによって適している分析方法が違うため、
同じ事象であっても、テクニカル指標ごとに分析結果が異なることがあります。
テクニカル指標を使いこなしたり、複数のテクニカル指標をうまく使い分けたりするには、
沢山の経験も必要です。
複数の指標で違うシグナルが出た場合、
売買をしないほうが良いのか、それとも特定の指標の分析結果を優先して
売買をするほうが利益を出せる確率が高いのか、
投資を始めたばかりのうちは判断に迷うことが何度も何度もあると思います。
テクニカル分析を繰り返し行って経験を積んでいく中で、
各テクニカル指標の特徴を覚えて、自分が利益を出せる確率が高いと考えられる
テクニカル指標の使い方を身につけるようにしましょうね。
デモトレードなどで沢山の練習を行っていきましょう。
3.分析結果が常に正しいとは限らない
テクニカル分析のデメリットの3つ目は、
分析結果が常に正しいとは限らず、予想が外れて損をするケースもあることです。
そもそも100%予想が当たってすべての取引で、利益を出せるような方法は存在しません。
経験を積んでトレードスキルを身に付けたとしても、
損失を出す可能性をゼロにすることは難しいです。
テクニカル分析は万能ではなく、
損失を出す可能性がある点にも注意して使うことが大切です。
相場に絶対は無いのニャ
【テクニカル分析を使う場合の注意点】
テクニカル分析を使う場合には、
分析結果通りに価格が動かず損失が出てしまったら、素早く損切りをすることが大切です。
テクニカル分析を信じ過ぎて損切りをいつまでもしなかったり、
分析結果が外れたことを素直に認められず、保有し続けたりすると、
損失が拡大してしまい、1回の取引だけで大損失を被ることになりかねません。
素早い判断で、潔く損切りが行える練習も大切です。
損切りの練習も、沢山の場数を踏むしか無いニャ
テクニカル分析をうまく使って利益を上げるためにも、
メリットだけでなくデメリットがあることをしっかりと理解した上で
実際の取引で使うようにしましょうね。
【まとめ】
テクニカル分析は視覚的で分かりやすい分析方法です。
経済や財務諸表に関する知識がなくても分析ができるため、
投資初心者でも比較的使いやすい分析方法だと思います。
しかし、沢山のテクニカル指標があるため、
どの指標を使うか最初は戸惑うことも少なくありません。
まずは今回ご紹介したようないくつかのテクニカル指標を使ってみて、
自分が使いやすいと感じるテクニカル指標を探してみましょう。
実際にテクニカル分析を行って、沢山の経験を積んで分析スキルを磨くことが、
利益を出せる確率の向上につながるはずです。
最後になりますが、全てのテクニカル指標は
チャートが動いてから着いてくる後付になります。
後付で動いていることを忘れないで下さいニャ
各テクニカル指標の説明をもう少し詳しく書きましたので、
必要に応じてこちらからご確認下さいね。
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